甲府青年会議所70周年特別企画
第02回 甲府JCが継続して行っている事業について学ぼう!
【練り込み囃子は甲府JCの財産です】
第02回目は、甲府練り込み囃子についてです。
前回に引き続き大島からご紹介します。
皆さんは「甲府大好きまつり」をご存知ですか?
「甲府大好きまつりは、平成元年に市制施行100周年を記念して始められたお祭りです。音楽隊やチアリーダーを先頭に、甲府大好き音頭・よっちゃばれ踊りの浴衣の波と鳴子の音がパレードコースを埋めつくし、木遣り、山車、みこしが続きます。このパレードの最後に「ビートtoビート」が登場します。ビートtoビートは軽快な和太鼓の演奏にあわせて誰もが参加できる自由な振り付けの踊りです。一番の見所はコンテスト審査員席前。踊り手の一層、熱のこもったパフォーマンスで会場が盛り上がります。当日は自由参加連も作られ、その場での飛び入りもできます。」
と、甲府市の甲府観光ナビには載っています。
甲府JCの名前はどっっっこにも出てきませんが、このお祭りを立ち上げたのは甲府JCなんですよ!
もともと甲府大好きまつりは、「山の都甲府市民祭り」という名前で、1973年に甲府JCが始めたお祭りでした。甲府の中心街を盛り上げよう、そして「山の都」という呼称を広めようということで始められたそうです。そのため、開催エリアは、当初は舞鶴城の城跡付近や甲府中心街だったそうです。そのようなお祭りを1973年から毎年主催し続けてきた甲府JC。現在の公開献血や写生大会のように「既存事業」として、単年度制ながら毎年続けてきたのだと思います。しかしながら、JCは請負業者ではありません。【少年と釣竿】の話はご存知でしょうか。『お腹を空かせている少年に釣竿で魚を釣って与えるのはボランティア。我々がやらなくてはならないことは少年に釣り方を教え、魚の食べ方を教えることだ。』。これこそが青年会議所の役割であり、市民祭りについてもどこかに引き継ぐ必要があると考えたそうです。そこで、平成元年の甲府市の市制施行100周年を機に、甲府JCが甲府市とタッグを組み、「甲府大好きまつり」と名前を変えて開催し、以後、10年くらいかけて引継ぎを行ってきたそうです。
確かに、市民祭り時代は甲府市は関わってきていませんが、母体となった歴史あるお祭りなのだから、甲府JCのことも一緒に紹介してほしいものです。
以上のお話は、廣瀬集一先輩からお聞きしました。廣瀬先輩が関わった当時は、小瀬スポーツ公園で市民祭りを開催したそうです。屋台で焼肉を大量に焼いていたら、地面に油が大量に流れてしまい、お祭り後1週間かけてクレンザーで油を流しにきたそうです。ベーコン祭りでもそんなことありましたね。屋台を出すときは油は要注意です。
さて、甲府大好きまつりについてが長くなってしまいましたが、お伝えしたいのはこのあとです。山の都甲府市民祭りの立ち上げを機に、当時甲府JCと親交のあった天野宣さんというすごい音楽家(末尾に経歴を載せておくのでよかったら見てください。)が甲府JCにとある曲を作曲してくださいました。それが、甲府JCが今でも引き継いでいる唯一の伝統芸能「練り込み囃子」なのです。以後、甲府JCは、市民祭り等のお祭りの度に甲府市内等を練り歩き、お祭りムードを盛り上げる一翼を担ってきました。徐々に出番も少なくなり、メンバーの結婚式でしか叩かれなくなっていきました。
このままでは練り込み囃子もなくなってしまうと危惧され、1993年に「山の都太鼓保存会」が結成されました。60周年の記念誌には、山の都太鼓保存会の方のこんな言葉が載っています。
「練り込み囃子は甲府JCの財産です。いや、無形文化財と言っても過言ではありません。『ウルサイ!』『とても人前には出せない!』なんて言われないよう、メンバー総保存会化を願って止まない今日この頃です。」
・・・先輩、すみません、ここ数年、練り込み囃子の伝統が消えかかっておりました。
今年は70周年です。この財産を失わせたくなくて、70周年式典事業として、2020年度入会の皆様への練り込み囃子の引継ぎを行い始めました。舞台での演奏バージョンとして、天野宣さんのお弟子さんの守山芳憲さんに編曲までしていただいちゃいました。かなりかっこよく(そして少しだけ難しく)なっているので皆さん楽しみにしていてください。9月の創立70周年記念式典でお披露目できるように頑張ります!2020年度入会の皆様、何卒ご協力よろしくお願いします。
練習の様子は、また別途配信しますので、そちらもお楽しみに!
【天野宣 PROFILE】
1965年、甲府市指定無形文化財保持者の指定を受け、日本文化の伝承、そして自らの音楽活動を広める中、1974年国際連合記念コンサートに於いて、小澤征爾氏の指揮によりオーケストラのための3つのスペース「 天・地・人 」で、山本直純氏作曲「 人(じん)」を演奏し「世界的な笛、太鼓のソリスト」と最大級の評価を受ける。アート・ブレイキー、チコ・ハミルトン、マックス・ローチ、ビリー・ヒギンズ、ビリー・ハート、などのミュージシャンとの共演も重ね、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、他、各国でのコンサートツアーを精力的に行い、音楽による心の探求を行っている。
また、日野皓正氏のトランペットをはじめとした、他ジャンルとのコラボレーションにも積極的に参加している。日舞、三味線、琴、などはもちろんの事、ハワイアン、サムルノリ、インド音楽、などである。
<主な受賞>
甲府市指定無形文化財
文化功労賞 メルボルン(豪)、コンフラン(仏)
名誉市民章 ポー市(仏)
第一回 甲府市市民栄誉賞
山梨県文化功労者賞
山梨県県政功績者賞
地域文化功労賞
文部科学大臣表彰 など