【総合計画2021を知る】計画書へどう反映させていくか

執筆者 | 3月 23, 2024 | 2024年度 | コメント0件

会員のみなさま、お疲れ様です。

総合計画検証会議 議長の廣瀬です。

いよいよ最終回、今回は「計画書へどう反映させていくか」です。

私もついに6月例会(明日を語ろう討論会)の上程が始まってしまいました。
VCとしてサマコンの議案もやりつつ、議長として6月例会もやりつつ・・・
夜な夜なPCに向かう日々が続いています。
(そんなこんなで最終回の記事UPが遅くなってしまいましたという言い訳)

さて、この「個別事業計画書」
いざ作り始めてみるとそのボリュームに呆然とした方も多いのではないでしょうか?

項目が多すぎてどう読めば良いのかわからない
自分の考えていることをうまく表現できない
こんなの自分で作成できる気がしない

そうですよね、分かります
結局は自分で作ったり読んだりしていくうちに慣れていくものなのですが、そこに至るまでのお手伝いとして、計画書の基本的な構成をまずお話しますね。

ちなみに個別事業計画書は日本本会やLOMによってフォーマットが違います。
本会様式は自由度が高すぎて逆に書くのが難しく、甲府JCの様式だと書かなければいけないことが多すぎて作成が大変(私見)です。
しかしフォーマットが違っても基本的な構成は同じです。

構成さえわかっていればそれに当てはめていけば良いので、「さっぱり分からない!」といったことはなくなるはずです。

基本的な構成はこの4点です。

① 背景
② 目的
③ 目的を達成するための手法
④ 手法を補足するための情報

これを5w1hに落とし込んでみるとこんな感じになります。

① Why 背景(なぜやらなければならないのか)
② What 目的(何をするのか、何のためにするのか)
③ How目的を達成するための手法(どのようにするのか)
④ Who,When,Where手法を補足するための情報

項目名が違ったり、書く順番が違ったり、それぞれの項目が細分化されていたりまとまっていたりと様々ですが、基本的にはこの4つの構成で計画書は成り立っています。

ここで重要なのは、①Why → ②What→③How→④Who,When,Whereの流れです。

例えば、①Whyや②Whatに書かれていることと関係ないことが③Howに書かれていたら、理由が無いのにやりたい=繋がっていないということになります。

話が抽象的で分かりづらいですね。
具体例あげてみましょう。

①Why
今山梨県の人口減少が深刻だ!特に若者の流出が大きな問題になっている。若者は良質な雇用環境を求めて都会に流れてしまっている。なんとかせねば!!!

②What
県内の良質な雇用環境と若者とつなげて人口減少を食い止めるぞ!

で、委員長さんが何をやるかを考えて、下の3つの案が出てきたとしましょう。

③How
 A案(直球案)
 新卒で県内に就職した人をパネリストとしたシンポジウムを開催して山梨で働く魅力を伝えよう!
 B案(変化球案)
  県内の新卒者採用企業に対して優遇措置をとるように県に提言しよう!
 C案(ボール案)
  大規模なまちコンを開催しよう!

違い分かりますか?
A案は、背景と目的からまっすぐに導かれる手法の一つですね。
一方B案は、ちょっと間接的・・・。確かに県内に新卒採用企業が増えれば若者の県内就職率ものびていくかもしれませんが、「良質な雇用環境と若者をつなげて」というWhatの部分とは少しずれてしまいます。良質な雇用環境自体を整える手法の提案になってしまっていて、ストレートに目的達成のための手法とは言い難いです。
そしてC案、カップルが県内で成立すればお互いに定住し、さらに結婚して子どもも生まれれれば人口減少の解消になる!!・・・と思っての案だとはお察ししますが、これがWhyやWhatとずれています。漠然と「人口減少対策を考えろ」というものではないんです。「良質な雇用環境と若者をつなげる」ための施策を考えなければならないんですから。もはや目的達成のための手法となっていません。

 

①~③の流れで例を作りましたが、④ももちろん同じ関係にあります。
例えば講師選定理由書や会場選定理由書に目的と関係ない効果などが書かれていれば、質問や意見の対象になります。

このように会議では、それぞれの繋がりを系統立てて説明できているか、前後の繋がりに矛盾が無いか問われる内容が多いです。
「目的が達成できる計画なのか」、もうちょっと言うと「理事長所信を達成できる計画なのか」という点が計画書においてどれほど重要な点なのかということを今一度肝に銘じいただければと思います。

 

この話を図にしてみるとこんな感じ

そして、ずれてしまっている計画というのはおのずと総合計画2021からもずれてしまっているということ。
総合計画2021からずれてしまっているということは・・・

【総合計画検証会議 運営規定】
第3章 権限
第4条 会議の権限範囲は本計画完遂のために実行される特定の事業に対してのみとし、次の権限を有する。(略)
   2 理事会あるいは委員会に対して事業計画案の修正あるいは再考を履行させる権限

そうです!総合計画検証会議として修正や再考をさせる対象になってしまいます!

皆さん、ぜひお気を付けを・・・

さて、ここまでお読みいただいた皆さん
長々お付き合いいただきありがとうございました。

今年度の総合計画検証会議では、総合計画2021のビジョンに基づく戦略の遂行を推進していく計画となっています。
戦略というのは総合計画2021に書いてある3つの戦略である地域創生戦略、会員育成戦略、組織発展戦略のことを指しているのですが、総合計画2021を意識することなくここまできた会員の皆さんにとっては???だと思います。
ですので、今回の全4回の記事を通して、皆さんが委員長として、委員会メンバーとして、どのように計画書に向き合っていくべきなのかという話を中心に、総合計画2021の遂行のお手伝いをさせていただいたつもりです。

皆さんは一人一人が未来の理事長候補です!
これを機に、総合計画2021だけではなく、組織の在り方や計画書についてほんの少しでも興味を持ち、向き合ってもらえると嬉しいです。

それでは、続き(?)は6月例会で!
(まだ計画書審議可決してませんが)ご参加お待ちしています!

 

★★★ 廣瀬のミニ講座 「背景」 ★★★

個別事業計画書を書き始め、一番上にあって、一番最初につまづくのが「背景」
何書けばいいのか分からないっていう人が多いんですよね。
歴が上の方の人でもこの部分苦手な人が多いんです。

でも、計画書において最も重要性の高い部分が「背景」だと私は思っています。
さっきの図でも一番上に背景があって、そこから矢印が下に降りてきてますよね。
「背景」部分ですでに間違った認識だったらそこから下もダメになるわけです。
なんとおそろしい・・・

背景で何を書いていいか分からないときは、
ぜひ問題と課題の違いのイメージ図を思い出してください。

「このような状態であるべきです」「このような状態を目指しています」(=あるべき姿)
「しかし今はこのような現状です」「あるべき状態とはこんなに違っています」(=問題)
「問題を解決するためにこんなことに取り組んでいかねばなりません」(=課題)

この3つで背景を作っていくことができ、そしてそのまま目的につながっていきます。
なんとなく書ける気になってきませんか?
え?現状や問題がそもそも分からない?
それは日頃から新聞読んだり、ニュース見たり、最終的にはググってください!

 

もう少し突っ込みます。

問題から課題に導く際に必要な視点が、問題の原因の把握です。
なぜあるべき状態になっていないのかという原因を把握できていなければ、何に取り組めばよいのかが分からないですよね。

本文の方のWhyの具体例をもう一度見てみましょう。

①Why
今山梨県の人口減少が深刻だ!特に若者の流出が大きな問題になっている。若者は良質な雇用環境を求めて都会に流れてしまっている。なんとかせねば!!!

さっきはさらっと書いてしまいましたが、「若者は良質な雇用環境を求めて都会に流れてしまっている。」これが問題の原因にあたる部分でした。
問題には原因が複数ある場合もありますが、何を原因と考えるか、解消すべき原因をどれに設定するかで計画書が変わってきてしまいますね。

なので背景というのはとーーーーーっても大事なんです。

委員長の皆さんが書く個別事業計画書もそうです。
また、明日の甲府青年会議所を考える会で理事長有資格者達が書く意見書もそうです。
理事長所信だってそうです。

背景の把握というのを大事にして一つ一つを組み立てていってくださいね。

ではまたどこかで!